[SubstanceDesigner]　　サブスタンスデザイナーで割れたガラスマテリアルを作る

サブスタンスデザイナーを使って割れたガラス、銃痕跡のテクスチャの作成方法を紹介します。

最終的には、ゲーム用にエフェクトデカール等テクスチャ素材として使用する事を想定しています。

（SubstanceDesignerバージョン2020.1.3（10.1.3））

完成画像
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完成画像

全体構成

（画像クリックで拡大します）

ノードの全体構成はこんな感じになっています。

このガラス割れマテリアルを構成する要素は大きく4つに分けることができます。

・円状ヒビ割れ

・放射状ヒビ割れ(弱)

・メインヒビ割れ

・ボロノイヒビ割れ

それではさっそく制作方法を解説していきます。

円状ヒビ割れ

・Polygon2ノードを用意し、 Sides 10 Curve -0.31で多角形を描きます
　この多角形のアウトラインが同心円状ヒビ割れの元となります。
・その後、HistgramScanで２階調化しました。
　若干Warpで形をいびつに歪めました。

・SplatterCircularで同心円状に配置します。
　パラメーターは下記のように設定しました。

Pattern Amount	1
Ring Amount	7
Pattern Pattern	Image Input
Radius Position	0.0
Size Size	0.23 0.25
Size Random Size	0.12 0.19
Scale Size	11.56
Scale Random Size	0.4
Scale by Pattern Number Size	0.52
Scale by Ring Number Size	0.92
Pattern Rotation Random Rotation	1.0
Luminance by Ring Number Color	1.0
Invert Ring Number Color	True

・SplatterCircularで同心円状に配置したものを、EdegDetectでエッジを抽出します。
・PerlinNoiseでSlopeBlurGrayscaleをかけてぼかします。
　 ModeはMaxにしました。
・その後使いたい部分だけをShapeでブレンドして

円状ヒビ割れは一旦完成です。

放射状ヒビ割れ（弱）

・DirectionalScratchesで縦方向にランダムなラインを書いた後
・CartesianToPolarで極座標に変換します。
・Shapeで使いたい部分だけを取り出して、、、
・またSlopeBlurGrayscaleでぼかします。

メインヒビ割れ

・ShapeをTransformation2Dで縦に伸ばした後
・おなじみPerlinNoiseでWarpさせて形を歪ませておきます。
・それをSplatterCircularで放射状に配置していきます。
　パラメーターは以下のように設定しました

Pattern Amount	8
Pattern Amount Random	0.57
Ring Amount	3
Pattern Pattern	Image Input
Radius Position	0.22
Angle Random Position	1.0
Spread Position	1.15
Size Size	0.11 0.51
Size Random Size	1.0 0.08

　ここでメインのヒビ割れの印象が決まりますので調整には時間を掛けました。

・おなじみSlopeBlurGrayscaleをかけるんですが、
　今回は多少Slopeに使う画像も放射状にしてみました。
　PerlinNoiseを中心部に集中するようにWarpで変形させました。

ボロノイヒビ割れ

・まず、ボロノイで分割するために点群をSplatterCircularで作りました。
　このあたりは何で作ってもいいと思いますが、
　一応中心部の密度を高めたりとコントロールしやすかったのでSplatterCircularを使いました。

・Distanceをつないで分割します。
・Warpでちょっと中心に集中させつつ、EdgeDetectでアウトラインを抽出します。
・FloodFillでパーツごとに分けた後、
・FloodFilltoGradientでランダムにグラデーションを付与したものを
　2つ用意し、ランダムなグラデーションを付けます。

・DistanceとEdgeDetectをつなげて、アウトラインを削除して、
　必要なぶんだけ切り取ります。